高野山真言宗 月見山福寿院

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令和七年 年頭のご挨拶

2025.01.01

令和七乙巳(きのとみ)歳 年頭のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。
昨年もロシアのウクライナ侵攻、ガザの戦闘が続き、破壊された都市、恐怖に怯える人々の表情を見ますと戦いのむごさ・愚かさに腹立たしさを覚えました。
また、国内では能登の大地震や大雨、闇バイト強盗の多発に心を痛めました。
一方、パリ五輪や大谷選手の大活躍、日本被団協のノーベル平和賞受賞は、人間の持つ可能性の素晴らしさ、地道な努力の大切さを改めて教えてくれました。
福寿院では昨年も檀信徒の皆様のご理解とご協力、関係者の方々のご尽力を得て,次のような成果を収めることが出来ました。ありがとうございます。

 <令和6年 福寿院10大ニュース>
1.高野山参拝に32名参加し、「奥殿や西塔内」奈良で「石舞台・談山神社等」も見学
 今回の参拝は檀家さんだけでなく、阿字観や写経の参加者も加わり多彩な顔触れで高
 野山では通常見学出来ない「金剛峯寺の奥殿」「西塔の内部」を特別拝観出来ました。
 また、奈良では長谷寺、安倍文殊院、石舞台、高松塚古墳等を見学しました。

2.夏の墓地周辺の草刈り作業を外部発注
 例年2回護持会理事さんの労働奉仕で実施してきた墓地周辺の草刈り作業ですが、
 法面崩落防止の金網を張り巡らした関係上、草刈りする際の足場が不安定の為、理事さんの安全を考え、外部に発注しました。
 来年以降の作業をどうするかが今後の課題です。

3.津久井檀信徒協議会の研修会(高尾山薬王院参拝)に5人参加
 毎年開催の津久井檀信徒協議会の研修会が今回は高尾山薬王院参拝で行われました。
 津久井の各寺院から45名の参加者が2台のマイクロバス、ケーブルカーと徒歩で薬王院本堂に行き、「法話」をお聞きしました。
 福寿院からも5名が参加しました。

4.福寿院に僧侶志望者が入門
 福寿院に真言宗の僧侶を目指す意思をもった者が訪れ、副住職も度々相談にのってきました。
 そして、11月に入門の決意を固め、来春から高野山での修行に入ることになりました。
 修行を無事に終え、その後の僧侶試験に合格すると晴れて僧侶となります。

5.境内及び階段の電灯取り換え
 境内と階段の電灯が不具合でしたので、両方とも取り換えました。
 明るく照らしてくれ安心して通行出来るようになりました。

6.花まつりに「のびるっ子」園児を含め43人がお参り
 花祭りに「のびるっ子」園児と保育士、檀信徒の皆様にお参りいただき、
 「紙芝居」を見たり、風船や絵葉書の記念品を手にしたり、甘茶を飲んだりしました。

7.藤野地区社会福祉協議会より感謝状授与
 檀信徒の皆様からご寄贈いただいた「社会福祉基金」を「高野山御宝号念誦本部」「藤野地区社会福祉協議会」に寄進しています。
 今回長年の寄進に対し感謝状が贈呈されました。令和元年にもいただいています。

8.ラジオ体操に延べ114人が参加
 夏休みのラジオ体操に7日間で延べ114人が元気に参加しました。
 お世話をして下さった理事の皆様ありがとうございました

9.阿字観に計116人、写経に計120人が参加
 毎月開催の阿字観に116人、(含む牧野公民館事業「阿字観体験」)
 1月を除く11回開催の写経(於:紅葉亭)に120人の参加がありました。

10.副住職と巡る坂東33観音、秩父34観音いずれも満願、善光寺に御礼詣り
 坂東は満1年にわたり計10回、秩父は4回に分けてお参りし、両方共無事にお参りを済ますことが出来、御朱印帳が埋め尽くされました。
 お参りに参加された皆様よく頑張りました。満願達成見事です。

 ※番 外
〇令和5~6年の除夜の鐘に100人超の参加者
〇第47回新春護摩供養に33人が参加
〇11月30日紅葉亭で開催された「紅葉まつり」に理事さん等6人が参加
〇副住職高野山に5日間滞在し「阿字観指導」

 無量の功徳をいただく  
真言密教の教えは「即身成仏」です。
即身成仏とは人間が「この肉体のまま究極の悟りを開き仏となる」ことです。
「肉親のまま仏となる」は捉え方によっては、どんな極悪非道を犯した人間でも仏となるのかと理解に苦しむ事態もあり得ます。
私は即身とは「身に即して」と捉え、自分自身の能力、性格、生活環境に即して、
様々なご縁やお世話をいただいたり、互いに影響をし合ったりして授かるものが沢山あると考えます。

こう考えますと即身成仏を「仏の功徳をこの身にいただく」と捉えられます。
病気が軽くすんだり、ぎくしゃくしていた人間関係が改善してわだかまりがとけたり、
難しい課題に解決のヒントを得たり、これらは皆、功徳をいただいたお陰と考えられます。

福寿院や福寿院護持会で前述の通り「新春護摩供養」「花まつり」「ラジオ体操」「阿字観」
「各種研修会や行事」に多くの皆様が参加し、行事等を盛り上げてくださると共に、
参加者同士が互いの交流を深めていただいたことも功徳のお陰です。

私たちの身に即して功徳はいくらでもあるはずです。
ただし、こうした功徳に気付かず見逃してしまえば、無量の功徳をいただくことを逃してしまいます。

無量の功徳に気付き、感謝の気持ちをもってそれをいただくことが「即身成仏」なのだと信じて新しい年を過ごしたいものです。
         
令和7年 元旦     月見山福寿院 住職  岩 木 晃 範

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