雲晴るる法の御山の月見寺
救世観音の誓い頼母し
福寿院は高野山真言宗の寺院で、本尊は阿弥陀如来です。創建は鎌倉時代末期の「正和3年(1314年)である」と元禄元年(1688年)に福寿院住職が記した記録に残っています。場所は道志川の清流を眼下に見下ろす牧野【野仲】の地で、その場所から眺める月の美しさと水の清らかさから、山号を月見山(がっけんざん)としたと伝えられています。現在の本堂の建立も正確な記録はありませんが、柱の年輪の減り具合から18世紀後半頃と考えられ、築200年は経ているようです。